そのときの人と物事と言葉との出逢い・5

           その時の出逢いが その人の人生を 根底から変えることがある
            人間を根底から変えてゆくもの 人間を本当に動かしてゆくもの 


             

       妻は家周りの花壇の花を摘み、テーブルや階段踊り場に飾ることを楽しみにしている。
       左の玄関前の置物は花摘みをしている妻の姿だそうです。
       数えきれない草花は只ひたすらに楽しませてくれる。
       それに引き換え私は要らぬ謀(はかりごと)に心動かす・・・あぁ恥ずかしい、恥ずかしい。

              「経験に基づく言葉に勝ものはない」   
今朝も5時には3階の自室を出て2階の洗面所で歯を磨き顔を洗ったあと1階に下りて、
缶コーヒー(ワンダーモーニング)を飲みながら新聞に目を通すと第一面に
「統一地方地方選挙投票日」とあった。投票は直ぐ近くの投票場へ午前中に妻と行くとして、
いつも通りに某新聞の
「朝の詩(うた)」と「朝晴れエッセー」を読み終わったあと3階の自室に戻り、
ネットニュースを見たあとYouTubeで赤ちゃんの初めての寝返りシリーズとオーケストラ演奏に心和ませ、
今日も「日々是好日」で過ごせることを心がけなくてはと思った。
「朝の詩(うた)」と「朝晴れエッセー」に書かれている幼児の言葉は、へぇーこんな観方をするんだと
 感心したり微笑んだりさせられます。
 年配の方たちの言葉は、経験からの家族愛・夫婦愛がこめられた素晴らしいものです。

 
知り合いの女性が
「お坊さんは自慢げに葬式や経典や宗祖の言葉をただ話すだけではお寺に来る人は限られる。
 ではなく、自分の経験からの言葉を話せば沢山の人がお寺に来るのでは」
と言っておられた。

     
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         「日々是好日/にちにちこれこうにち、ひびこれこうじつ」
           如来の法の中に吉日・良辰を選ばず・・・ブッダ
    如来の教えには、この日は良い日とか悪い日は存在しない」
    良い日、悪い日というのは自分の日々の行いによって作られるものなのです。
    良い日、悪い日も、すべて自分の心がけ次第で善にも悪にもなるのだと言われました。

   ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。
    もしも汚れた心で話したり行ったりするならば、苦しみはその人につき従う。
     それは車をひく(牛)の足跡に車輪がついて行くように・・・ダンマパダ第1句

   ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。
    もしも清らかな心で話したり行ったりするならば、福楽はその人につき従う。
     それは影がそのからだから離れないように・・・ダンマパダ第2句

               因縁生起(いんねんしょうき)
2021年の3月末から3泊4日で長男家族と平戸・生月島を訪ねたときに撮った生月島・黒瀬の丘から
見下ろす中江ノ島の写真を消してしまったので暖かくなれば、もう一度「黒瀬の丘」を訪ね中江ノ島を目に
焼き付けたいと思い、2023年3月某日9時頃から日程などを組んでいたときスマホに従姉からの着信。
この歳になると「あっ、誰か不幸があったのか?」との思いで電話に出ると
「今朝〇〇ちゃんが亡くなったばい」とのこと。
大阪から平戸までは新幹線・ローカル線・バスを乗り継いで8時間。葬儀には時間的に無理なので
49日に行くことを告げた。

このことを一般的には「偶然」というのでしょうが、仏教では「縁起→因縁生起(いんねんしょうき)」
と捉えます。
お釈迦様は
「この世の一切(すべての現象や存在)には間接的な原因「因」があり、
それにより「縁」が生じる」
と言われました。
今回の事は、黒瀬の辻からの中江ノ島をもう一度見たいと思い、パソコンで利用交通・時刻表を調べている
ときを
間接的な原因、従姉からの着信をと捉えている。

亡くなった従兄は私の5歳上の82歳。
2年前(2021)の3月末から3泊4日で長男家族と平戸・生月島を訪ねたとき、パーキンソン病で歩行が少し
困難にもかかわらず2日間、長男運転のレンタカーに同乗して平戸・生月島を案内してくれました。
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P32/平戸・生月島をご覧ください。

3人の姉妹も2泊して従姉妹たちと話すのを楽しみにしていたが10日ほど前に妹が急に入院。
2番目の姉も旦那さんの兄の見舞いで鹿児島に行くことになりキャンセル。
結果、娘に認知症の妻の世話を頼み私だけが4月21日に生月島に向かった。
翌日、平戸に戻り従兄の49日法事が12時半から始まるとのことだったのでその前に皆さんにご挨拶したあと
息子さんの嫁さんが平戸桟橋バス停まで送ってくれた。
車中で今回の経緯を話すと「食事の時に皆さんにお伝えします」と答えてくれた。
1時10分のバスで1時間半後に佐世保着。駅横の長崎ちゃんぽん店は長蛇の列。
諦めて駅構内のコンビニでおにぎり弁当を買ってベンチで昼食。
そのあと15時30分、新鳥栖に向かい新鳥栖から新幹線で大阪へ、タクシーで自宅に着いたのが20時50分。


    
     
写真(左)平戸観光案内所紹介の気さくなおばちゃんが経営する民宿。私の妻と同い歳。    
    写真(右)中江ノ島を見下ろす黒瀬の丘は慶長14年にキリシタン・ガスパル西玄可が殉教した場所。
    平成3年(1991)にカトリック信徒によって建てられた十字型の「黒瀬の辻殉教碑」がある。

               
 逆光ですが殉教碑横から眺める「中江の島」。ネットで検索して下さい。殉教の悲話が説明されています。
     
https://www.nagasaki-tabinet.com/junrei/62850  平戸の聖地と集落(中江ノ島)
         
https://oratio.jp/p_burari/danjikusama  ダンジク様の物語り

  信じる者は殺される。信じない者は殺される・・・宗教の排他的な一面がわかっていただけるのでは?

              宗教とは、常に権力者と迎合して存在しうるもの
                      
                     次回は その6 です。