池尻口門の階段(右)は馬で上り下り 出来るよう、幅広になっている
 
 案内所へ戻り、池尻口門跡を
 望む
 
 案内所をあとにして、
有馬キリシタン遺産記念館へ。



有馬キリシタン遺産記念館ロビー

 記念館を出て帰路の途中で
 見かけた櫓跡の掲示板 
 
  幕府軍は多くの櫓を組み、
  一揆勢の監視を行った

   
 自転車を返す前に海岸を散策した。
 現在位置の掲示板から少し進んだ所で通行止め。
 一揆勢の何人かが夜になると命がけでこの崖を
 上り下りして海藻類を運んだのだと思うと
 辛く哀しくなった
 

  「この乱のきっかけを作った島原藩主松倉長戸勝家は、寛永十五年四月十二日、所領六万石を没収、
  美作国津山藩に預けられ、島原の乱鎮圧の不手際と普段から年貢を増徴して民を苦しめた罪により
  七月十九日、彼を切腹ではなく打ち首に処した。これは大名に対する刑としては稀なことである。
  また、唐津藩主寺沢堅高は所領十二万石を八万石に減俸、蟄居を命ぜられた。
  寛永十六年六月十六日、ほぼ一年二ヶ月ぶりに蟄居を解かれたが正保四年に自殺している。」
   神田千里著・島原の乱・・・参考


 
 一揆鎮圧のあと幕府は
 国民統制を目的とした宗門改め
 「寺請証文」を制定して、
 庶民に仏式葬儀を義務付けた。
 
 江戸中期に出された
 「東照権現様宗門定」という
 偽の定め状
 
明治政府は「檀家制度廃止」の
発布を制定。これにより、江戸時代
初期以来つづけられてきた
キリスト教に対する禁教政策に
終止符が打たれました。

 
  翌朝、バスで口之津港へ。
 
   口之津港をあとにして、
   天草・鬼池港へ。
 
      鬼池港着
         1567年、南蛮船(ポルトガル船3隻)が初めて口之津に姿を現しました

 
 鬼池港からバスで
 本渡バスセンターへ。
 そこから町並みの散策を
 楽しんで旅館へ。
 
 
部屋へ入ると、三段の階段。
室内灯が部屋内のため暗くて
階段を転げ落ちそうになった。
 
  旅館裏にかかる祇園橋

  

  島原での合戦の後、天草四郎率いる一揆軍と富岡城番代三宅藤兵衛率いる唐津軍が、
  町山口川にかかる祇園橋を挟んでの死闘が繰り広げられ、両軍におびただしい戦死者が出た。
  その後、富岡城に向かい堅固な城の二の丸は落とせたものの本丸は落とせなかった。
  これを機に天草一揆軍は敗走へと向かい、原城跡に籠城するに至った。



 祇園橋は
劣化が進んで、渡ることは禁止
。 
 
 このあと、徒歩で20分程の
 キリシタン記念公園へ。
 園内にある殉教者慰霊塔へ。
 
     
    殉教者慰霊塔


    キリスト教徒の墓 
 
    キリシタン記念館
 
 記念館入り口横の天草四郎像

       旅行中の宿は全て満室だった2日目の旅館は室内トイレもない部屋だった。
      でも、夕食の刺身・海鮮料理は大満足だったがコロッケが一つ付いていたのは?


 
 翌朝、8時00分発のバス・
 快速天草号に乗り、
 8時55分リゾートテラス前着
 
 テラス裏の乗船場からの撮影
 
三角港への(一応)ジェット船、
  シークルーズ2

   1040分、三角港へ。
 船員は若い男女二人。
 女子船員は出航時、着岸時、
 テキパキとしていた。
 
   三角港1100分着。
   桟橋から直ぐの三角駅



 
 11時20分発のA列車で行こう
 2
号で1157分熊本駅着。
 1221分発さくら554号・
 新大阪行で新大阪着1538


  旅行の前に遠藤周作の「沈黙」を読み、往復の新幹線では高森顕徹の
  「歎異抄をひらく」を読んでいた。
  「沈黙」では、宣教師・ザビエルはインドの土民をキリスト教に改宗させるために宗教裁判を行い、
  改宗を強制。ユダヤ人らを火あぶりにし、虐殺した。
  当時、欧州、南米、東方でキリスト教によって虐殺されたのは一千万人を超すといわれている。

  このことから、信じる者は殺され・信じない者は殺されるという宗教の哀しさを感じ取り、
  「歎異抄をひらく」では、人間親鸞が阿弥陀仏の絶対他力にすがりきる素直な信心決定を
  感じ取ると同時に、この乱を機に国民統制手段として強化された「檀家制度」により、
  庶民は葬儀・死後の行事は寺・僧侶によって執り行うべしと思い込まされ、寺・僧侶はそれを
  生活の糧としてしまった。この姿は仏教の祖・お釈迦様と、その弟子である各宗派宗祖の意から
  かけ離れていることを痛感した。
  
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       次回は高野山大学図書館で読んだ本の中から 手帳に書き留めた文を綴る です。
                              
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